脳の疲れを癒したり、スポーツ時のエネルギー補給にはなりません。
このように、甘味料にもいろいろな種類があるので、購入するときは目的に応じて、成分表示を確かめるとよいでしょう。
香辛料が大好きなのですが、からだにはよくないのでしょうか。
唐辛子のきいたキムチや、汗が吹き出すほど辛いカレーなど、香辛料たっぷりの料理に目がないという人をよくみかけます。
なかには、「こんなに辛くて刺激の強いもの、胃とかに悪いんじゃないか」と気にしながら食べている人もいるようです。
たしかに、香辛料のなかの刺激物質は胃酸の分泌を促すので、胃酸分泌の多い胃潰瘍や十二指腸潰瘍などを患っている人には好ましくありません。
しかし胃酸分泌が少ない人や健康な人の場合は、適量の香辛料はむしろ食欲を宜進させるので、健康によいといえます。
食欲が増すのは、香辛料が味にアクセントをつけて、料理をおいしく感じさせるためです。
香辛料に含まれる辛み成分には、食後の熱産生といって、体温を上昇させてエネルギーを放出させる効果もあります。
最近、キムチがダイエットによいと話題になっていますが、これは唐辛子などに含まれる辛み成分のカプサイシンに食後の熱産生を高める効果、つまり消費エネルギーを高める効果があるとわかったからです。
また、高血圧に辛いものはよくないといわれていますが、これはとくに根拠のないことです。
韓国の人たちは、キムチを毎日とっていますが、とくにこの国の人に高血圧が多いという報告はありません。
日本で、ねずみにカレー粉を与えつづけるという実験が行われたこともありますが、血圧にはとくに影響は認められなかったといいます。
むしろ高血圧の人は食塩を制限されるために、どうしても料理が味気なく感じがちなので、香辛料を上手に利用するとよいと思います。
ただし、香辛料の大部分は便のなかに排出されるため、痔の人は避けたほうがよいでしょう。
蒸留酒は二日酔いしないと聞きましたが、ほかのお酒とは違いますか。
ウイスキーや焼酎などの蒸留酒は二日酔いしないとか、糖分が入っていないから健康によいとか、これはみんなウソです。
また、ワインはアルカリ性だからからだによいなどともいわれていますが、これもウソ。
蒸留酒だからといって二日酔いしないなんてことはないし、ワインを飲んだぐらいで体液がアルカリ性になることもありません。
種類にかかわらず、どんなアルコールも主成分はエチルアルコールであって、からだに与える影響に差はないのです。
お酒はどのような種類であろうと、がぶ飲みや一気飲みをすれば酔います。
それをつづけていれば、肝臓を傷めつけ、さまざまな病気の誘因にもなります。
このことだけは、しっかり頭に入れておきましょう。
赤ワインが脳卒中や心臓病の予防になるというのもウソですか。
これは本当で、きちんと論拠のある説です。
高たんぱく・高脂肪のフランス料理を食べているにもかかわらず、欧米人のなかでもフランス人には心臓病が比較的少なく、これはなぜかといワインやウイスキーだって二日酔いもするし肝臓も悪くすることで研究が始まり、その結果、フランス人が赤ワインを飲んでいるからだということがわかったのです。
なぜ白ワインではなく赤ワインなのかというと、赤ワインにはポリフェノールという抗酸化物質が含まれており、これが心臓病や脳卒中の引き金となる動脈硬化を防いでくれるからです。
ポリフェノールは、ぶどうの皮に含まれているので、製造過程で皮をとり除いてしまう白ワインには含まれていません。
ポリフェノールやカテキン、ビタミン・C・Eなどの抗酸化物質は、体内の酸化を防ぎ、動脈硬化やガンを予防する。
ここではさらに一歩進んで、なぜ抗酸化物質が動脈硬化を防ぐのか、くわしく説明しまし血液は、全身にさまざまな栄養素を運んでおり、コレステロールや中性脂肪などの脂質もそのひとつです。
しかし油(脂質)は水(血液)に溶けないため、そのままの形では運ぶことができません。
そこでコレステロールや中性脂肪はたんぱく質に包まれて、リポたんぱくという粒子となって血液中を流れています。
このリポたんぱくのなかでも代表的なのが、HDLコレステロールとLDLコレステロールです。
HDLは動脈硬化を防ぐので善玉、LDLは動脈硬化を促進するので悪玉とよばれています。
しかし最近、動脈硬化を促進するのは、LDLのなかでも酸化したものであることが解明されました。
酸化したLDLを、酸化LDLまたは変性LDLといい、これが真の悪玉であることがわかってきたのです。
酸化LDLになると、からだはこれを異物と認識します。
するとマクロファージ(貪食細胞)という細胞が集まってきて酸化LDLをとりこんでしまい、これが血管壁の内膜のなかにどんどん蓄積されて、血管の内腔が狭くなっていきます。
これが動脈硬化です。
この状態を放置しておくと、やがて血栓(血のかたまり)ができて血管が詰まり、脳卒中や心筋梗塞を引きおこすのです。
そこで動脈硬化を予防するには、酸化LDLをつくらない、つまりLDLを酸化させないようにすればよいわけです。
そして、その作用があるのが、赤ワインに含まれるポリフェノールをはじめ、緑黄色野菜に多いビタミン・C・E、緑茶や紅茶などに含まれるカテキンなどの抗酸化物質なのです。
したがって、これからは肉を食べるときは脂身をとり除いて、赤ワインを飲み、緑黄色野菜をたっぷり食べて、最後に紅茶で締めくくるとよろしいかと思います。
ただ、赤ワインもアルコール飲料であることに変わりはないので、飲みすぎればアルコールの弊害が出てくるということをお忘れなく。
お酒に強い人と弱い人がいるのはどうしてですか。
お酒を何杯あおってもまったく顔に出ない人もいれば、ウイスキーボンボンを食べただけで顔が真っ赤になってしまう人もいます。
分解する酵素をもっているかもっていないか、のちがいだといわれています。
前述のように、肝臓に運ばれたアルコールは、毒性の高いアセトアルデヒドという物質に分解されます。
このアセトアルデヒドを分解する酵素には四つの種類があり、いちばん主要な酵素をLDH2といいます。
さらにLDH2は、活性度が高いLDH2‐Iと、活性度が低いLDH2‐2の二タイプに分類されます。
このうち、どちらのタイプの酵素をもっているかで、お酒に強い体質か、弱い体質かが決まってくるといわれているのです。
活性度が高いLDH2‐1をもっている人は、お酒に強い体質です。
活性度が高いということは、有害なアセトアルデヒドの分解能力が強いということです。
一方、LDH2−2は活性度が低いために、アセトアルデヒドが分解されにくく、血液中にたまりやすいのです。
アセトアルデヒドが血液中にたまると、顔が赤くなったり、頭痛がしたり、具合が悪くなるなどの症状がおこってきます。
つまり、このタイプの酵素をもっている人は、お酒に弱い体質です。
どちらの酵素をもっているかは、両親から受けついだ遺伝子によって決まるといわれています。
ただ、お酒に弱い人でも毎日のように飲んでいると、しだいに強くなってくることがあります。
これはアルコールが分解される過程に、酵素が働く以外に、別の代謝経路があるからです。
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